外為どっとコム総研のレポートによると・・・
大手FX業者である外為どっとコム総合研究所では、外為どっとコムが同社FX顧客を対象として毎月実施しているアンケート調査の結果に基づくレポートとして「外為短期投資動向調査(略称:外為短観)」を公表している。本稿ではその中からFX個人投資家の相場観をあらわす「予想DI」について取り上げた。今後1ヵ月間の外貨高・円安推移を予想した回答割合から外貨安→円高推移を予想した割合を引いた数値が予想DIであり、+−0が外貨に対する強気・弱気の分岐点となる。FXの初心者投資家は参考にしたほうがいいであろう。
ドル/円予想Dl
2011年4月は、米連邦準備理事会(FRB)のメンバーから夕力派発言が相次ぎ、米国金融緩和の「出口戦略」が話題にのばった事もあってドル/円予想DIは十27.5とドル強気派が優勢。
その後、5月に入り。米経済指標に冴えない結果が目立ちはじめ、景気減速懸念が台頭すると、ドル/円は約2ヵ月ぶりに80円を割り込んで下落する場面が見られた。にもかかわらず5月のドル/円予想DIは+28.0と小幅ながら上昇幅を拡大しており、個人投資家の逆張り志向の高さを表す結果となった。
6月は、米雇用統計が冴えない結果となったことやバーナンキFRB議長が、米国景気の減速に言及したうえで緩和的な金融政策の維持を表明したことを受けてドル/円は再び80円を割り込んだが、予想DIは+1 1.3とプラス幅こそ縮小したもののドル強気は維持した。こうした個人投資家のドル強気姿勢、つまりは逆張り志向の高さが今年前半のドル/円相場の下落圧力を緩和したとの見方もある。
ただ、足元のドル/円相場は上値が重い推移が続いており、今後何かのきっかけて急落することになった場合には、これまでのドル強気予想に伴って積み上がった買いポジションの巻き戻しを迫られる可能性もある。個人投資家のロスカット才−ダーがドル/円相場の下落を加速させるリスクを孕んでいるとも言えそうだ。
ユーロ/円予想Dl
2011年4月は、欧州中央銀行(EOB)が2008年了月以来の利上げに踏み切り、追加利上げにも前向きな姿勢を示したことなどを背景に予想Dlは+13.1となった。しかし5月に入ると、ギリシャの債務不履行(デフォルト)懸念が台頭したうえに、ギリシャ救済をめぐる欧州当局の不協和音も目立ち、予想D目ま▲12.9に転落。
さらに6月には、EOBが了月の利上げを示唆したものの、資源価格の下落などを背景に「利上げ打ち止め観測」が浮上。ギリシヤの債務懸念が一段と強まったこともあって、予想DIは▲19.1とマイナス幅を拡大した。ユ一ロ/円予想Dの韮査開始から2年が経過したが、予想Dlはユーロ/円相場の値動きとおおむね連動している(図参照)。
予想DIは「今後1ヵ月」の値動き予想であり、予想が実際の値動きと連動しているということは、ユ一ロ/円の下落局面では弱気予想が優勢となり、上昇局面では強気予想が増える傾向が強いことになる。イ固人投資家の相場観としては、ドル/円では下落局面でもプラスDlを維持するなど逆張り志向が見られる一方で、ユーロ/円では相場の流れに従う順張り志向が強いようだ。
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